青年会議所の活動

自分自身を高めるための修練

 社会への奉仕を志す者は、まず自分自身の修養に努め、良識ある地域社会人として、また指導者たる誇りを持たねばなりません。こうした個人や集団の指導力開発とは、実践的な活動の中で要請されていくものです。

 そこで、青年会議所(JC)では、メンバーが職場や日常生活などでは体験できないことや、自分自身が苦手としていることにチャレンジしてもらい、自分自身の修練に努めてもらいます。

 その中でリーダーシップを磨いていき、また今まで気づかなかった自分の新たな能力・可能性を知っていくのです。

 JC事業の実践により「人」として次のステージに上ることができるのです。

社会とのつながりが深まる奉仕

 JCでは、発足当初から、その強い団結力と勇気を持って常に時代を先取りし、自らの手で積極的に社会への奉仕を行ってきました。この奉仕活動が地域社会の発展、さらには国家・世界の平和に貢献しているのです。

 たとえば、各地青年会議所のメンバーの多くが、JCに入会した後に自分たちのまちへの関心が高まり、本気でこのまちのことを考えるようになったと口にしています。さらに奉仕活動・事業活動を通じる中で、以前にもまして自分たちのまちが好きになり、今までは見えなかった自分たちのまちが見えるようになります。そして能動的・積極的に住民活動を行うようになり、地域住民としての充足感を体感できるようになります。

 JCを通じて、地域社会への貢献を多くのメンバーが実感しています。

ほかでは得られない友情

 個人の力には限界がありますが、個人ではできないことも集団の力を持ってすれば可能です。その力をフルに発揮するには、個人の相互の理解と友情がなければ成功しません。

 そこで青年会議所では、委員会活動などの小グループ活動を積極的に行い、メンバーの相互理解と友情を深めることを活動目的の一つとしています。本音で語り合える友人を一人でも多く作ってもらえるように、スタッフは組織運営を心がけています。

 また、メンバーは自分たちが所属する青年会議所(LOM)だけでなく、ブロック(主に都道府県単位)、地区(全国10地区)、日本青年会議所、そして国際青年会議所(JCI)に出向する権利を持っており、所属青年会議所以外のメンバーとも友情をはぐくむチャンスがいたるところにあります。

 これらの友情の結びつきが、都市から都市へ、国家から国家へ、そして世界中に広がり、ついには大きな人類愛に高められ、世界の平和に貢献しているのです。